ブドウ種子には、ポリフェノールの一種で強い抗酸化力を持つプロアントシアニジンが含まれています。
プロアントシアニジンの抗酸化力はビタミンEの5倍もあるといわれており、血管内の悪玉(LDL)コレステロールの酸化を防ぐ効果が高く、高脂血症や動脈硬化の予防につながることが確認されています。
他にも、視力や網膜を保護する効果、関節炎などの症状を緩和する抗炎症作用などがあるとされており、アメリカなどでは白内障や胃潰瘍(いかいよう)などを予防するための食品に使われたり、さらには代替医療(だいたいいりょう)にも採用されています。
ブドウ種子には酸化されやすい不飽和脂肪酸であるリノール酸が豊富に含まれますが、一緒に含まれているプロアントシアニジンの抗酸化力によってブドウ種子の油分は酸化から守られているといわれています。
さらに、プロアントシアニジンンにはシミ・そばかすの原因となるメラニンの生成を抑えるため、美白効果があると確認されています。
ブドウ種子エキスを直接肌に塗ることで、肌の透明感を高める効果が期待されています。また、プロアントシアニジンには、コラゲナーゼやエラスターゼといった酵素の活性を抑制する働きがあるといわれています。これらの酵素は、美肌成分であるコラーゲンやエラスチンを分解する働きを持っています。プロアントシアニジンは、これらの酵素の活性を抑制するため、肌にハリや弾力、潤いをもたらす効果があるといわれています。